われらの味方「火の鳥」波高し
地図はこちら→(マピオン 火の鳥の場所)
営業時間:リアルな意味で終わるまでずっと…
生桑に行くわ(子どものダジャレ)
三重県四日市市、生桑町に「火の鳥」という漫画喫茶があります。生桑町はなぜか近年になって食事のできる店の出店が進み、雨後のタケノコのように店が建ち始めて、現在思い出せるだけでもモスバーガー、焼き肉屋2軒、お寿司屋さん3軒(最近ひとつ潰れた)、びっくりドンキー、マクドナルド、居酒屋、美容院、大きなセガのゲームセンターなど、必要以上とも思えるほどの充実ぶりを見せています。このまえ気づいたら、おしゃれなカフェ(あくまで外から見たイメージ)まで建設されていました。
ついに四日市にもいい漫画喫茶が!
ある日、そんな生桑グルメロード(かってな仮称)をすこし入ったところに、プレハブ建ての漫画喫茶ができました。名前は「火の鳥」。漫画に目がない記者は、四日市にもようやく漫画喫茶ができてきたか、よしよし。そう思って出かけてみると、漫画の蔵書はかなり充実しており、意外にも使えることに気づきました。プレステもあるし。四日市には適正な値段のインターネットカフェがなかったこともあり、予想以上の混雑ぶりでした。
素晴らしきコストパフォーマンス
それに加えて、なんといっても値段が異常に安く設定されていたのです。フリードリンクを頼むと、最初の一時間半は時間料金が加算されず、その後も10分30円!(一時間で180円)なのです。懐が気にかかる年頃の人間には、それはもう優しい値段でした。ただ漫画をひたすら読みたいといった向きには絶好の条件です。
漫画・週刊誌の蔵書量・値段にはケチの付けようがありません。しかし、なんだか店の中が「妙な威圧感でみたされている」のです。感受性の強い人は、なにから生みだされているのか分からない、店の中の「黒いどんより感」にやられ、再び足を踏み入れることを躊躇してしまいます。それがなんであるのかを考えてみたいと思います。
まず最初に、店長が怖い。
「火の鳥」の店長は、ミステリアスな風貌をしています。目が非常に細く、「カタギじゃない」目力を持ち、笑顔でも激怒しているような圧力を発します。そして、独り言をブツブツと呟きながら、なぜかすり足で店内を歩き回っています。私にとって決定的だったのは、アルバイトの男の子がサボっていたからでしょうか。低く、甲高い声で「やめろや、おめぇ…もう来てもらわなくてええから。帰れ帰れ!」と、それほど大きな声ではなかったのですが、かなり威圧する調子でした。店の中にいるすべての人間に聞こえていたと思われます。私の近くに座っていた女の子はなにかを思い出していたのでしょうか。店長の声が発せられるたびに「ビクッ」と驚いていました。なにかのトラウマでも思い出してしまったのでしょうか。
店の雰囲気
アルバイトの店員は学生風の男子が多く、いたって普通な感じです。奥さんらしき人と、関係ははっきりとは分からないのですが、店長の娘さんふうの女の子が店番として働いています。のっぺりとした顔をした二十歳ぐらいの女の子なのですが、やはりDNAでしょうか。よく仕事が暇な時に、同僚と話をしているのですが、ひっきりなしに誰かのことをこき下ろしているのです。聞き耳を立てているわけではないのですが、耳に入ってくる言葉は恐ろしいぐらい辛辣で、聞いている人間がいるとは思っていないのでしょう。人のふり見てわがふり直せといいますが、私は彼女にその言葉の意味をしっかりと教えられた気がします。人生、どこで勉強できるか分からないものです。
雰囲気は悪いのですが、漫画喫茶としてのクオリティーの高さは保証できます。四日市にその後にできたMonde(松本街道常磐あたり)や自遊空間(ビリヤード場を改装した店)には負けなかったのです。 しかし、黒船が到来しました。 火の鳥、波高しです
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